第24章 雪の世界は静寂そのもの(2004.12.30)
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毎年、12月のクリスマスまでに、山小屋は白銀の世界になる。今年もイブの日に断続的に雪が舞い積雪4cmを記録した。五右衛門風呂用の小屋の屋根にも、雪が積もっていたため、早速、雪下ろしを行った。トレース屋根はうまく行くと滑ってくれて、屋根の負担は少ないと思うが、屋根の角度が少し足りなかったような気がしている。滑ると言えば、山小屋の前にある山道は、マイゲレンデとなる。スロープの距離は1キロ程度。馬橇を使って、一度、滑って見ようかと思っている。

「今晩は特にしばれる」
「この分だと、相当、降り積もるかもしれないね」
「さぁ、太い薪もくめたし、体も暖ったかいうちに寝袋に入ろう」
「そんじゃ、おやすみ」
「本当に静かやなぁ。渓流の音も聴こえてこーへん」

ところがしばらくすると
「ドン、ドン、サラサラ・・・・」
「なんか音がしたよ」
「あれは、屋根に雪が落ちた音だよ。杉の木に積もった雪が重みで落ちてきた音だよ」
「そうか」
「シンシンと雪の音だけが聞こえてくるね」
「・・・・・」
「もう、寝たか」

夜中にシンシンと降った早朝は、目覚めた時から外の空気が違うことがわかる。積もった雪が、辺りの活動をすべて吸収してしまう感じで、シーンと静まりかえっている。そう、まるで都会の元旦の早朝の静けさに似ている。寒さも忘れ、寝床から起き上がると、目の前には純白の世界にすっぽりと覆われた風景が広がっていた。さらに山の斜面には、小動物の足跡が点々と続いていた。

「シーーーー、あー、超気持ちいい」

テラスの下にはパウダースノーの白と黄色のコントラストが見事に描かれた。

今年もお世話になりました。よいお年をお迎えください。

京都山小屋の住人

(次回に続く)