第50章 炭焼きは楽し(2006.11.23)  
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時間が悠々と流れる中での炭焼きはきっと楽しいだろうという思いから、早速、ヘルメットを被り、ツルハシとスコップで山の斜面を掘り、炭焼き小屋を作った。土地と炭にする材料は豊富にあるので、炭焼きのドラム缶さえ設置すれば、すぐに炭焼きが始めることができた。今回、初めて竹炭づくりにチャレンジしたが、でも限られた時間の中での炭焼きは結構、重労働で忙しいものになったが、それでも不思議と落ち着く。火を見守ることは何故か楽しい、趣味としては最高の贅沢かもしれない。昔から「炭焼きに病なし」と言われているそうです。本当かなぁ?でも、実際やってみて、夜の帳の中、立ち上る煙をじっと見守っていたが、遠赤外効果もあり、晩秋の山の寒さも平気だった。炭焼きそのものが健康に良いだけでなく、竹炭は21世紀の「自然の贈り物」になるかもしれない。当初、「炭焼き教室」にでもを通い、正しい炭焼きの仕方を教わることも考えたが、時間もお金の余裕もないので習うより慣れよの実践あるべしでした。結果はまぁ失敗の部類でしょうか。竹の乾き度合いを考慮して、もう少し火入れはちょろちょろと時間をかけた方が良かったこと。自然(じねん)の時間を最低でも7〜8時間は必要か。そんな炭焼きの技術的な問題よりも、出来上がった竹炭を何に利用しようかということが一番肝要です。

・山に炭を撒き、山の地力をより活性化しようか?
・渓流の保全に活用しようか?
・囲炉裏の炭に使おうか?
・五右衛門風呂に入れてみようか?
・山小屋の床下に敷いてみようか?
・山小屋の四隅に炭を埋めて「結界」を張り、場のエネルギーを高めてみようか?

それともより、環境ビジネスを踏まえた上で、積極的に社会貢献でも考えようか。炭焼きをしながら、いろいろと他愛のないことを適当に瞑想するのも楽しいものだ。

「うまく煙突から煙が立ち昇ってきたよ」

「エーとテキストでは、つぎは薄黄色(きわだ色)になるとあるよ」

「でも暗くてよく分かんねぇや。まぁ適当にやろうや」

「そうだね。何事も適当に、最後は勘所が大事やねぇ」

「仕事も遊びも、天才は別にして、凡人には勘所だよね」

「それにしても今夜は冷えるけど、ここ(炭焼き小屋)は暖かだ」

「酒も美味いよ。やみつきになりそうだね」

月明かりのない夜の闇の中での窯守り、夜明け前にやっと床に入ることができた。次回の炭焼きは、雪で覆われた中で楽しもうか。

(追記)

まほろばの里の高校でいじめの自殺か、都会も田舎も関係のない情報化社会の病。

情がわかる社会が待たれる。適当(自然)に過ごしてこそ「水到れば渠成る」。

京都山小屋の住人

(次回に続く)