第66章 山小屋三(2008.12.21)  
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山小屋での夕食、一人で食べるときは、最近は面倒なので村のスーパーマーケットで、梅干付きの白飯、ポテトサラダ、揚げ物か、中華炒めなどで済ますことが多い。また、めっきり牛肉を食べなくなった。狂牛病など食の安全が問題となってから、自然と牛肉から箸が遠ざかってきた。定番の焼肉も「トロ豚」が美味しい。それでも、たまに吉野家の牛丼は、ムシャムシャと頬張っている。以前、飯は飯盒で炊いていたが、その後、キャンプ用アルミ鍋でも十分においしいご飯が炊けることが分かると、薪ストーブや携帯ガスコンロを利用して焚いている。でも、お釜が一番おいしく炊ける。最近はプロパンガスも引き、重宝している。いずれにしても、白米の飯に合うおかずが一番いい。そのお奨めは「鮎の塩焼き」「山女入りカレー」「山椒の木の実煮」etc・・・と、ごくごくありふれた定番ものだが、ともかく美味しいのが自慢。山小屋を取り囲む森林の中で食べる物は、不思議とすべて美味しく感じる。ところで、先日、ダッチオーブンを手に入れたので、囲炉裏場を利用し、これを使いこなして何か、手間のかからない料理をしてみたいと思っている。なかなか、使いこなすのがたいへんのようだが、まずは、簡単な「焼き芋」から始め、次は「鶏一匹の蒸し焼き」にでも挑戦しようかと思っている。調味料は、塩と胡椒で十分だろう。ということで、山小屋でのお奨め三撰は「お茶漬け」「カレーライス」「焼肉バーベキュ」。大根や白菜の塩漬けもこれから美味しくなるね。雪が不思議と美味しく漬けてくれる。

「いただきます。このご飯、甘みがあってすごくおいしいね」
「たぶん、お釜で薪の火と天然水で炊くからかもしれないよ」
お米の銘柄は」
「値段はわからないけど、普通のお米だよ」
「火に入れて、わずか15分程度だよね」
「あとはじっくりと蒸す時間もあるよ」
「あっ、このおこげがたまらないね」
「今晩の閉めは、焼鮭をのせて、お茶漬けにしよう」
「サラサラ・・・うん、とても美味しい」
「Simple is Best! 」

「Simple is Best」の本当の意味は、それもそのはず、深く濃い闇夜の中、森の奥の木陰からよだれを流しながら、こちらの食事の様子をそっと眺めている嗅覚の優れた生き物たちが、一番、理解している。残飯を残さないことが自然の掟だろう。ご馳走さまでした。合掌

京都山小屋の住人

(次回に続く)