山小屋作業日記 2005年 
by 京都@山小屋の住人

2005年1/8-9
積雪1mの新雪を雪中行進500m、山小屋到着。風呂小屋雪下ろし。五右衛門風呂に雪入れ、薪で焚くも火力不足のため断念。小屋の中は、薪ストーブと石油ストーブで25度と快適、外は厳冬。太陽パネルは新雪で覆われていた。夜明けは晴れたが、束の間、雪空になる。閉じ込められる前に早々撤退。ここ3年程度、雪が少なかったが、今年は雪が多い。雪害で多くの木が倒れていた。

2/11-12
途中、雪が少し残る程度で山小屋入口まで到達。山小屋までは積雪1m以上。20キロの薪やマットレスなどを雪と大格闘の上、運搬。シェルパの気分。馬橇を活用したが轍が細く、雪に埋もれ、逆にお荷物状態。マットレスは快適。五右衛門風呂にも、再度トライ、今回も結局、入れる温度には未到達。太陽電池は冬場でもなんとか機能。今年の雪は重いとの事で、台風による影響と雪害被害に山国は大変な年になったが、それでも確実に春に近づいている。雪の下で雪解け水が流れ初めてきた。来月もいよいよ、あまご解禁。今年も春の味覚を堪能したい。帰りに喫茶店に立ち寄る。ミズナラの台敷、今度、譲ってもらう。

3/19-20
仕事を少しこなしてから山小屋直行。雪もかなり減っていた。雪がないとこんなに歩きやすいのか実感。この冬の雪害で林道に横たわっていた2本の杉の大木を撤去。杉丸太はベットづくりに活用。昨年の土石流で細い渓流の水が林道に流れていたものを本流へ誘導する溝を掘った。古タイヤを渓流から引き上げ焼却。朝方の気温▲2度。風呂小屋は窓に付けた木枠が雪で壊れたが、何とか雪を耐えた。それよりも、渓流から水を引くためのホースと電気コードがズタズタに切れていた。鹿の仕業でしょうか。そういえば、風呂小屋の石鹸やスポンジを食べている輩もいます。4月に入ると山菜取り。

4/8-9
山桜は未開花。紫色の山ツツジと白い馬酔木(あしび)は咲いていた。市内の染井吉野は今日が見納めとのこと。こちらは24日の週かもしれない。山菜もこれから。今回、初めて山小屋がある山頂上に立った。途中と頂上に大きな台杉3本あり。御神木にふさわしい古木です。入山の際に拍手を打ってきましたが、この御神木の存在を暗示していたものでした。今回の作業は1号店の山小屋に丸太ベットを作成。面倒な杉皮を剥ぐ。これで物置小屋からゲストハウスとなった。いびきも安心。ベットの強度はヘビーキューでも耐えましたので、ご安心あれ。また、倒木の丸太を柱にして、薪小屋づくり。さらに薪割り、五右衛門風呂の風呂焚きと、久しぶりにハードなスケジュールだったが楽しかった。お疲れさま。今回、やっと風呂が沸いた。星を見ながらのランプ小屋での入浴。それにしても五右衛門風呂は沸くと熱い。鹿の頭が渓流に流れており、それをカラスが食べていた。若鹿で、犬が仕留めたとのこと。肉は人間が食し、自然は厳しいなぁ。早朝の気温1度。日中との落差が大きい。

4/23
山は紫色の山ツツジと山桜で賑やかな色彩です。孟宗竹を2本植え付けた。果たして管理できるか否か。薪割りに汗を流す。露天風呂の掃除。少し早かったですがタラの芽山盛り。不参加の人はほんの少しお裾分け。天ぷらで塩少々、天然は旨い。ビールで乾杯。この連休は援農で高畠入り予定。今回はお泊りの予定を変更。

5月連休
まほろばの里・高畠入り。駅に着くと早速、米沢牛丼(本物の牛丼でした。吉野家も食べたい!)をかっ込んだ後、駅温泉につかる。ぶどう園のハウス作り、田んぼへの肥え散らかし、山菜採りやドジョウすくいなど楽しい時間を過ごした。山菜ではタラの芽の他に、「コシアブラ、コゴミ、蕨、カタクリ、アケビの芽」を学習。防腐剤も何もない自家製無添加ワインはフルーティで絶品。市販のどんなワインでも適わない代物。都会出の新まほろば人と先祖代々のまほろば人の知恵を融合し、新たな「まほろばの里」を構築しつつある里山。自然と都会との接点がここ「まほろばの里」にある。頑張れ・まほろば!

5/21-22
杉2本伐採。山散策。五右衛門風呂すのこ完成。なかなか見事な腕。昨晩、風呂に入ったが悪寒がした。昨夜は9時30分頃就寝。夜中、雨が降った。今日も霧雨の状態のため、早めに撤収。体がだるいと思ったら38.8分の熱が出た。連休の疲れが出たか。

6/24-25
やっとこ夏風邪から回復。しんどかった。鹿にホースをかじられるため、ホースを硬いホースパイプで覆った。ホースパイプは山の師匠からもらった。12vを100vに変換するコンバータを一ランク上のものに替える。最高出力300w→1000wに向上。これでモータ系の負荷が解消できる。今回は山花に目を向けることにした。結構、咲いていることに気がついた。誰か教えてくんろ。五右衛門風呂のスノコを改良。これで足底の熱さから解消。今年は蛍を愛でながらの入浴。クワガタが外灯に飛来。午前4時に起床、忙しい一日だった。山小屋の涼しさが、家に帰ると身にこたえる。京都市内は逃げ場のない暑さです。今年も異常気象です。当面、焚火は辞めにしよう。

7/8-9
凶暴という柴犬が山小屋にきた。昨晩は橋の上で、見張り番をしてくれた様子。今週は一日で150ミリを超す大雨があり、空梅雨も一気にすっ飛んでいった。薪が湿っていたため、五右衛門風呂と炭作りに一苦労。昨晩は蛍火を愛でながら、橋の上で焼肉。スイカも旨かった。やはり、夏はモロコシとスイカだ。昨年の台風の影響か、蛍が少ない。今年は蛍火乱舞に出会っていない。夜明けから少し間を置き、うるさいほどの様々な小鳥の囀りで起床。柴犬君、「散歩・散歩行くよ」というとおとなしくなついてきた。今朝、いつものハードなトレッキングコースを回った。柴犬もブッシュの中を苦労するも、ついてきた。雨模様のため、山小屋を早々に撤退し、峰定寺参拝と料亭で昼食をとった。今度はテラス上の軒下で番犬ください。コンバータの交換で出力安定。デジカメ忘れる。

8/2-3
ジェットコースターコースで夜11時過ぎに到着。久しぶりに鹿と遭遇。炭火作りに薪を燃やすも、午後のスコールか、湿りで苦戦。真夜中の夕食で就寝は3時半。夜明けとともに、虫(キリギリス)と鳥たちの囀りでたたき起こされた。すっかり恒例となったストレッチコース(約1時間)を巡り、かなりの汗を流したが若き相棒が携帯紛失。再度、巡る元気は流石になし。山の冷たい水風呂を浴びた。昼食は行きつけの料亭で舌鼓。山は涼しく快適。渓流へ下る階段を敷設予定。8/27(土)鮎の素潜り漁の予定。

8/26-27
土石流の被害があった山道がきれいに整地され、車で山小屋まで行くことができた。約10ヶ月ぶりの復旧。不便の方が良かったかなと思っていますが、これでよりダイナミックな活動も可能となりました。夜通し虫たちの愛の囁きが夜明けまで続いていた。夜明けは不思議と鳥たちの囀りが聴こえなかったです。鮎の素潜りを体験。1m以上のサンショウウオと水中で対面。鮎は採るよりは食べるほうが好みです。スイカの香りがした鮎の炭火焼きは美味しかったですが、地鶏の野菜スープ(味噌汁)は絶品。ゴマ油で焼くのが味噌とか。今回の山小屋作業は、10年前に作製した本箱を山小屋の戸棚として据付けた。また、土石流で流された巨木を利用して、椅子2脚を切り出した。また、杉丸太でテーブルと縁台を製作。今回もお手伝いに感謝でした。入山2周年。昨年と同様、デジカメ忘れる。緑茂る山小屋です。

9/2-3
初めて山小屋へ来たムース。水遊びが大好きなレトリバー、一番エンジョイしていた。今回の作業は、物干し支柱を立てケーブルを張った。久しぶりに布団類を日干し。また、渓流へ下る足場をツルハシで削った。木で補強する予定。五右衛門風呂、煙い。焚口などの構造の変更を考えたい。三本杉へも参拝。また、連れてって、番犬もするから。久しぶりにデジカメにおさめた。今年の僕の夏休みも終わりました。ひぐらしも去り、鈴虫、キリギリス、コオロギなどの秋の虫の大合唱が続きます。想い出の一頁に刻まれました。

9/9-10
小屋テラスと風呂小屋を結ぶ渡る廊下の作製に着手。杉を2本伐採。いずれも途中でひっかかるも、ロープで引いてやっと倒れた。2本目はやや太いため、コロの原理で小屋まで格闘しながら運んだ。1時間以上費やした。久しぶりのハードワーク。渡り廊下の床をどうするか。もう1本伐採して、丸太橋にするのが、一番安上がりか。でも距離が5m以上ありかなり危険かも。小屋のテラスへの登り降りはかなり体力がいる。ダイエットにはいいかもしれないが、足腰に来る。渡り廊下完成させるか否か、少し思案中。昨晩は星が輝いていた。コンバータの交換後、初めて石油バーナーで五右衛門風呂を沸かした。入浴までの時間が短縮。

9/23-24
電灯を設置。橋の上が明るくなった。2台目の丸太ベットを製作。先々週倒した丸太、きれいに皮が剥がれた。真っ白な木肌は素晴らしい。風呂小屋に大工道具一式を整理。薪割り。3年目のどんぐりの苗1本と南天1本を植林。太陽電池パワー不足の季節となった。バッテリー赤信号。昨晩は作業の疲れもあり、そして五右衛門風呂上りのビールのおいしさもあり、早々(8時過ぎ)と寝袋に入り、夜中の3時に目が醒めた。ラジオのスイッチを入れ、偶然、走れ歌謡曲(文化放送)の電波をキャッチ。学生の頃、よく深夜放送を聴いていたが、最近はその機会もなくほとんど忘れていた。久しぶりにラジオっていいなぁと感動。パーソナリティ(小池可奈)の祖父母のお話やラジオのリスナーへの心配りなど、ラジオ特有の温かさが伝わってきた。大晦日、外国で聴いたセンチメンタルな紅白歌合戦を思い出した。山小屋での楽しみがまた一つ増えた。夜明け前の早朝4時、ムォーツ、ムォーツと二声、雄鹿の甲高い遠声がした。そろそろ繁殖の季節です。山紅葉ももう直ぐです。おかげで二度寝し、起床8時半を回っていた。

9/30-10/1
学生時代の友人が山に来た。五右衛門風呂、入浴後、電灯の明かりの下で焼肉。夜の蝶はもう来なかった。2時半までは何とか起きていたが気がついたら4時前、残念。5時までラジオを聴いた。山本リンダがゲスト出演。8時前に起床。これから太陽光が弱まる中、2枚目の中古ソーラパネル(40W)を設置。バッテリーの様子見。水タンクも補給。早朝散歩中に鹿と遭遇(友人の弁)。お昼を料亭でとり、三本杉まで食後の散策。アクリル板で屋根に採光用窓を設置予定。まずはアクリル窓を工作中。失敗すると雨漏りが心配。イチロウが200本安打を記録。

10/9-10
屋根まで梯子が届かないため危険回避、急遽ロフト出窓を作製。大胆にログの壁をノミで穴を開け、ノコギリで所定の大きさに切り、そこに予め作製しておいたアクリル板の出窓を取り付けた。ロフトに明るさと開放感が出た。渓流の眺めも良好。秋空の下、寝袋などを虫干。物干しに利用していた電線コードを丸太に換えた。杉の枝打ちと家にあったミョウガの苗を植え代えた。去年、倒しておいた丸太を谷から引き上げた。水分が抜け、軽かった。昨晩の気温、15度とややひんやりとしたため、薪ストーブに半年ぶりに火を入れた。夜中、鹿が鳴いていた。山ヒルは10月に入るといなくなるのか。スズメバチは五右衛門風呂でホバーリング。濡れタオルで撃沈。来週はキノコ狩を予定。

10/14-15
深夜に山小屋入り。途中2頭の鹿に遭遇。来月から狩猟解禁。休猟地区が地元の反対で今年は減少。野生動物の受難と自然環境バランス維持に懸念。昨晩から断続的に雨模様の中も、山小屋の下から秋の虫が鳴いていた。目覚時計で3時に起き、例の如く深夜放送を5時まで聴き、また睡眠。起床10時前。お楽しみのキノコ狩は雨で中止、残念。雨○は誰だ。100キンの棚受けで棚をこさえた。無人販売所で100円野菜(キャベツ・茄子)を購入。高雄の上流で紅葉始まる。次回はそば畑収穫に参加予定。

10/29-30
雨上りを待ち山小屋入り。気温が中途半端に寒くストーブを焚くと仕方なく暑い。昨晩の気温15度、早朝気温11度。山の紅葉も始まった。パネルバッテリは2週間で青信号。ポンプ系とテレビで再び、黒信号。翌朝、そばと大根の収穫祭に参加。そば刈りの手間を実感。おみやげに大根3本。立ち寄った農家におくどさんがあった。次回は大根漬け体験。

11/4-5
冬支度の薪割り。今年はまだ雪ん子が飛ばない。朝も温かった。ただ、カメムシが越冬の準備で大忙し。カメムシ対策を考えよう。静寂な紅葉を愛でる。

11/13
大根漬け体験。塩と糠で漬けた。正月には食べられるとのこと。農業ボランティアの最後の活動、餅撞き、蕎麦打ち、バーべキュと盛りだくさんな昼となった。今回はシーズン最後の収穫の2回のみの参加となったが、来年は種蒔きから収穫まで体験したい。今日は山小屋へは寄らなかった。紅葉が綺麗だった。

11/22-23
夜間の道中、まるまるとした狸2匹と出会う。五右衛門風呂に入る。石油バーナの威力は凄い。この調子だと雪の中の五右衛門風呂も可能か。風呂でアクシデント。入浴中、たまたま窓に手を置くと、左手薬指に火傷の感。何と蜂と遭遇、撃沈。朝の気温3℃。薪ストーブを焚いた。もらった櫨の木の実を渓流沿いに蒔く。出芽するか。団栗を植える土掘り。バッテリーは青信号。先週から狩猟シーズン。来月は雪景色でしょう。雪の中のお泊りがお気に入り。高雄が大賑わいでした。

12/23-24
一月ぶりの山小屋詣出。チェーンを装着するもノーマルタイヤはやはりこわい。何とか山小屋の入口まで到着。山道の積雪1m。入口から山小屋までラッセルするも途中で息切れ、渓流を登るも、山小屋まで40分も費やした。風呂小屋が雪で押し潰される寸前のところだった。簡易水道は凍てつき、五右衛門風呂へは入れず。昨晩は疲れとアルコールも入り、8時半に早々就寝。夜中、何度か、木に積もった雪が屋根に落ちてきた。晩も継続的に雪が降り続き、今朝の新たな積雪30cm。帰りも雪崩の危険と腰まで雪に埋もれつつ、何とか下山。途中、突風で吹雪、視界ゼロ。気の抜けない山小屋でした。今年もあとわずかとなりました。良いお年をお迎えください。

京都@山小屋の住人