第4章 ログ業者の選定(2004.3.3)
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自分らで山の杉を伐採して、皮を剥ぎ、ログ材に利用する。それは、当初からは不可能な気がした。確かに、今、植わっている杉を伐採して、知合いの里山の住人さんからどんぐりの早木をもらって、広葉樹の山にするのもいいけれど、やはり、チェーンソーの使い方から習得するなど、ちょっと面倒な気がした。
まずは手ごろなログキットを業者から買って、組み立てるのが一番無難だ。そこで、業者の情報を収集するところから始まった。インターネツトのサーチエンジンで調べて見ると本当に多くのログ業者がヒットした。
外国産から国内産のキットまで、様々なログキットがあることがわかった。地元の北山杉を使った国産キットもあったが、やはり価格的にかなりお高い。国内産杉の値段が暴落している割には、海外から輸送費を入れても、外国産の木の値段(競争力)にはかなわないということなのか、不思議な世界である。
まずは手軽な小屋からやってみようということで、ミニログという建物があることを発見。小さくても、機能的な小屋である。一人でも建築可能で、しかも、釘など一式すべて揃うというものまである。
早速、ある業者に電話してみると、まずはカタログと設計書を送るということで、すぐに届いた。その際に、「その地域の建築条件を確認してください」とのことだったので、役場の土木課に電話を入れ、確認したところ、役場担当者は、建築基準法の何条のいくつとかを紐解いて、一応、丁寧に説明していた。要は、無指定地域のため、その規模の小屋は、勝手に建てて問題なしとのことだった。また、電話を切る前に、できたら役場の環境課に下水のことを問い合わせていただけたら幸いとのことでした。この当りの行政は、非常に弱腰である。でも、一番、重要なことのはずだと思っています。上流の水から汚れたら、下流の大半に住む都会人は大変ですものね。21世紀は、田舎の公共事業の充実が最重要な気もします。現状は、清流へ垂れ流しの現実があります。
このログハウス業者の営業担当者は、やや栃木訛のある素朴な喋り方で、大変、丁寧に教えてくれて、好感が持てたので、つぎの条件を付けて、すぐに2棟の注文した。
@基礎工事屋の紹介。
A基礎工事が完了してから、2棟のうち、まずは1棟のみ搬送。
基礎工事って誰が請け負うかまったくわからなかったし、基礎は一番重要と小さい頃からの刷り込みもあり、慎重の上にも慎重を期した。
結局は、ログハウス業者のネットワークでも、地元の基礎工事の業者を紹介することができなかったため、知り合いから、地元のログハウス専門の業者にお願いすることとなった。
基礎は、土木の分野に入ることが始めて分かった。ちなみに、井戸は何屋さんか分かりますか?「水道屋さん」だそうです。つい最近まで、○○屋さんが当たり前の時代でしたが、今では何でもやることが当然の時代の中、田舎では、まだまだ分業体制が維持されている。
今回、購入したログは、厚みが50mmのフィンランド製の松材。2回に分けて搬送をお願いしたのは、紛失のリスク回避。最近、農作物も盗難に遭う、かなり末期的な寂しい世の中です。購入したキット以外では建築できない物置小屋やテラスなどは、現地調達することにした。そこにあるもので何ができるのかを考えることがまた楽しいのである。問題は、原料を材料に加工するツールが乏しい点だが、そこはこれからの知恵の使い様かもしれない。

京都山小屋の住人

(次回に続く)