第5章 基礎は要(2004.3.15)
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基礎は何事においてもやはり重要・・・と小学校、中学校の先生から言われ続けていた。確かに、人格形成の上で、知識は別(あったことに越したことはない程度でしょうか)として、基礎習得のための努力や姿勢などのプロセスは、社会で生きる上で大切であると思う。そういうことを理解すると、先生からの愛のムチも納得できるのか。
まったく山小屋の基礎とは関係のないお話でした。
山小屋の基礎ですが、今回の山の斜面に構造物を建てる場合、平地が少ないため、簡易ブロックでは心持ない状況だった。冬の積雪や湿気などを考慮すると、目測で高低さは1m程、一番高いところでは1.5mは必要となることが判明した。この高さでは、素人のブロック組みでは不可能に近く、やはり専門の業者に依頼した方がベストということになり、業者に委託することにした。
ところが、業者探しは難航した。ログ業者にお願いしても、地の利がないため、紹介できないとのこと。結局、自分で探すことになった。誰が土台を施工してくれるのか、そこからスタートとなる。電話帳を見ても、基礎施工を行う業者は発見できなかった。取り敢えず、地元の建築業者を探し、そこから情報を引き出すところから始めた。
シーズンの終わりに近い渓流釣りを楽しんで、早速、地元の喫茶店に入って、電話帳をめくりをした。でも、基礎を施工する業者のインデックスを発見きず、店のマスタに聞いても、イマイチ、的確なことは聞くことが出来なかった。きょうび、ネットで検索するとある程度、把握することは確かかもしれないが、やはり地元の口コミが一番かと思った。実は、山小屋建築予定地の近所で、それは立派なログハウスを建築している棟梁さんらしきおじさんに尋ねてみることにした。


小生「こんにちは。それにしても立派なログですね。北山杉ですか?」
棟梁「うん、ログ本体から、床材、屋根材、全部、地元産だよ」
小生「ヒェー、すごいですね。やはりホンマモンは迫力からして違いますね。」
棟梁「中の風呂見るかね。総檜造りの風呂だよ。」
(桧の香りで、匂いも輝いている様に感じました)
小生「どこやらの社長さんか、先生はんでも住みはるのですか?」
棟梁「外国、何やら北欧の人で、その夫妻の別宅ですわ。」
小生「ヘェー、外人さんですか。やっぱ、上には上がいるんだなぁ。これに比べたら、この浴室程度の小屋で、今、その基礎をお願いしたくて」
棟梁「そうか、このすぐ上流に知り合いがいるんで、早速、連絡しようか?」


結果、あっさり、知り合いの基礎業者を紹介してくれた。ちなみに基礎工事は、土木業者の担当(ジャンル)ということだった。井戸堀にしろ、今回の基礎にしろ、田舎は田舎の専門家がいるということです。ちなみに、この地区では冬季に不幸にしてあの世に行くと、市内への火葬場に行くのが無理なことから、今でも土葬とのこと。その土葬のための穴掘りは、村の血縁のない者のお仕事だ。でも、今ではスコップに代わり、重機でそれこそ、あっという間に深さ、1m程度の穴ができるそうだ。
冬が訪れる12月まで、あと2ヶ月程度。今(10月中旬)から基礎作りに3週間程度とのこと、ぎりぎり、ログハウス作りに間に合うか、微妙な建築計画となった。
後日、棟梁に一升瓶と天然系?あまご4匹を持ってお礼に伺った。これが村社会でのマナーとのこと。
パルプベースの筒(直径25cm程度)に鉄筋を通し、その中にコンクリートを流し込む工法で土台の基礎づくりを行った。基礎は実質2週間で完成。この業者さんからもいろいろアドバイスを受け、本当に感謝している次第である。

京都山小屋の住人

(次回に続く)