第44章 きのこの不思議(2006.5.3)
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この春、初めてしいたけ栽培を開始した。昨年の晩秋にしいいたけ栽培に合う原木を山から切り出し、この春にホダ木作りの作業を行った。「種駒」も1500個、作業前に購入した。

原木を1メートル程の長さに切り、電動ドリルで千鳥上に8ミリ程度の径で深さ150ミリ程度で適当に穴を開けた。この作業が一穴づつの穴開けのため、想ったより短調で結構辛い作業だった。そして、その後、木槌で種駒を打って行く。この作業も同様に短調で、退屈な作業だが、4時間程度で合計19本のホダ木を作った。

「う〜ん、なかなか穴が開かないね」
「結構、退屈だね。ふぁ〜、眠くなってきたよ」
「駒種を打つのも、辛気臭いね」
「あ〜、少し飽きがきたよね」
「あと何本の木があるの」
「駒種もかなり余っているよ」
「ふぁ〜」

実はこの短調で退屈な感覚、ログハウスを組み立てる時の感覚と似たところがあることを感じていた。単純な作業はそれなりに辛いことは確かだが、それでも無から有を作り上げる楽しさ、充実感が、この単純な作業を支えている。

木の中を菌が回り尽くし、その後、しいたけが出てくる多分。それまで早くて1年〜2年の歳月がかかる。いずれにしても、果報は寝て待ての心境を十分に感じることができたホダ木作りの作業だった。

「さてとこれで最後の駒種だよ」
「これで終わりだよ」
「それじゃ、このホダ木をホダ木置場まで運ぼうか」
「エッ、山の中腹まで上げるの」
「エベレスト登頂のシェルパ気分だよ」

最後のホダ木を設置したあとは、何とも言えない充実感を味わうことができた。お疲れさまでした。来年は、少しずつホダ木を増やして行こうと思う。また、しいいたけ以外のきのこにもチャレンジしようかと思う。やっぱりマッタケが目標か。

京都山小屋の住人

(次回に続く)