第45章 井戸掘りは温泉鉱脈探しと同じか(2006.6.5)
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よく尋ねるられることに水道のことがある。
「町営水道を引いているんですか」「井戸掘ったんですか」などなど・・・
水がないと人は住めないから、この質問が一番多いのかもしれない。
山小屋のある渓流の上流には立派な私設簡易水道が敷いてあるが、途中でバブルで頓挫したため、勿体無い代物と化している。
山小屋を建て、五右衛門風呂小屋を建てる際にどうしようか思案し、いろいろと水の調査をした。

以下、調査結果と現状報告です。
簡易的な井戸掘りキットから本格的な井戸掘りまで、様々なバラエティが用意されている。アリゾナ砂漠のど真ん中でオアシス求めてサバイバル的な井戸掘りキットもあることが分った。土地が石ころ、岩盤ではこの類のキットでは歯が立たない。一般的に井戸掘りと言われている方法には、@ボーリング、Aパイプ打ち込み、Bユンボで露天掘りの3種類がある。十分な水が確保できることに加え、やはり、コストが一番重要な要素となる。
@ボーリングで掘る場合、100万〜200万、Aパイプ打ち込みがポンプ込みで50万円、Bユンボ深堀で20万程度。場所にもよるけど、それなりに導入コストは高額になる場合が多い。また、標高の高い山間部は豊かな水脈に当らないと、必要十分な水は確保できない。さらに杉やヒノキといった針葉樹が多い山は、保水力が弱い。地力がないと保水力は期待できない。
でも、幸いに山小屋の前の渓流は、ピュアな源流に近く、川面までの高さが2.5メートル程度のため、そこまで掘り下げれば、出ることは明らかだった。
そこで試しに、ヘルメットを被り、シャベルとツルハシで渓流の脇の地面を掘ってみた。僅か50センチも掘ると、渓流水面と同じレベルになり、渓流からの水が染み出してた。さらに、ある程度、堀っていると大きな石もなくなり、ほぼ砂状になり、岩盤にさえ出くわさなければ、簡単に深堀することがわかった。
無我夢中で掘っている最中に、「おらぶったままげただ〜おらの畑から石油が出ただ〜」の 「じゃじゃうま億万長者」 思い出した。 懐かしい方もいるでしょうね。これが温泉だったら大化けだろう。ちなみに、電話帳で井戸掘りを調べても掲載されていなかった。この地域の井戸掘り業者は水道屋さんが担当でした。


結論としてパイプ打ち込みが一番ローコストで簡単な方法とは思った、が・・・・・問題は水が噴水の如く噴出すことは期待できない、従って、汲み上げるエネルギーが必要となる。どうしよう、そんなエネルギー、手押しポンプしかないよね。当初、ソーラーエネルギーなどは考えてもいなかった。
最終的には、ソーラーパネルで小型ポンプを駆動させ、渓流から400Lのポリタンクに水を汲み上げ、自家製水道を完成させた。水のろ過は炭をタンクの中に沈め、フィルターとして利用しているが、もともと、源流に近いため、まぁフィルターなしでも大丈夫かなぁと思っている。一度、成分調査も実施したいと思う。渓流水面からタンクの投入口までの落差が5mほどあるため、モーターの電力消費面でかなりの負荷がかかる。満タンまで小1時間は要す。直流のポンプを採用した方が効率の良い仕事になると思うが、現時点では交流ポンプを採用している。

「おかしいいね、風呂の蛇口の水の出が悪いね」
「冬の凍結で少し、水が漏れている箇所があるけど、それにしてもおかしいね」
「蛇口のところ、なんか、詰まっているよ」
「そこの針金とってくんない」

蛇口に針金を差し、ゴシゴシ・・・・・

「なんか足ののようなものが出てきたよ」
「あれ、切れた・・・あっ丸ごとでてきた」

大きな大きなカマドウマ(便所こうろぎ)でした。田舎暮らし、この程度でへこたれては土台無理ですよね。それにしても、このカマちゃんやゴキちゃん、ナメゴン、丸虫のマルちゃん、ゲジゲジのゲジちゃん等々、ごく身近で生命力豊かな生き物を苦手にする人が多いですね。

京都山小屋の住人

(次回に続く)