第3章 渓流の橋架け(2004.2.16)
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渓流の幅は6〜7メートル程度、土手の深さは1メートル。水量は雪解け水で豊富な春季でも20センチ、乾季ではちょろちょろと5センチ程度。でも、橋がないとログ搬送などにも苦労する。何とか橋を架けねばなるまい。 まずは情報収集。渓流に架かる実際の橋を見て回った。どこにどんな橋があるかは、渓流釣りで把握していた。本格的なコンクリート製から丸太1本を渡しただけの橋まで実に様々な橋がある。その中で一番参考となったのが、鉄道レールで渡した橋だった。
そこの主人に尋ねてみると



「このレールどこから入手できはるんですか?」

主人:「これ、これは国鉄の払い下げのような会社で買うたものよ。太さも長さもお好みで調達できるね。」

「そうですか。」

主人:「ところで、何に使いはるの?」

「山小屋予定地に、こんな橋をかけようかなぁと思っているんです。」

主人:「橋架けは重労働だよ。この橋で4人がかりでやったんよ。どこに架けるの?」

「そこの材木屋の奥です」

主人:「その土地だったら、知っとるよ。ウチの親戚も近くにおるからなぁ。何か困ったことあったら、お兄ちゃん、何でもいうてなぁ。ウチに余ったパイプやらホースもあるから、必要ならあげるわ。軽トラも使っていいよ。」

「おおきにありがとう。」


田舎では、とにかく声はかけるものである。
10月連休。紹介された会社から4トンユニック車でレールと枕木が搬入された。レール4本は、そのまま川を渡すようにまずは置いてもらった。
若い運転手、設置が終わると「いいものを作ってくださいね」と最後に言ってくれた。
その後の移動、調整は、手動ウインチを活用して行った。そのレールの上に枕木を置くことになる。この枕木1本の重さが80キロ、人力で持ち運ぶには、ほぼ限界に近い。その本数25本。当然、橋の手前から遠くなるにつれて、作業量は格段に大きくなるが、移動には丸太を活用して、転がしながらおこなった。しかし、汗は10月中旬のカラットした気候のためか、不思議と出なかったが、水は大量に補給しての作業であった。最後の1本の設置後は、橋の上で「大の字」になりました。

最後の仕上げは、伐採した杉の大木(太さ30〜40cm)を橋の両サイドに渡した。また、基礎工事のため、敷地内で小型ユンボを利用するための橋の補強のため、橋げたを1つ組んだ。実際、ユンボが橋を渡ったが、少し、斜めに沈んだ程度で、ユンボの横断も大丈夫だった。今年の冬の積雪、来年の台風で崩れたり、流されたりしないことを願うばかりである。

# 橋の設置当時は、まだうっそうと杉の木が立っていたものだ。

京都山小屋の住人

(次回に続く)