第18章 五右衛門風呂の湯は柔らかい(2004.10.17)  
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3軒目の山小屋、完成予定日を大幅に遅くれたものの、何とか完成間近になった。五右衛門風呂の方も、遂に火入れ式を兼ね、初入浴となりました。中古で購入してあった灯油バーナが電力不足のため、上手く着火しないため、薪での作業になった。釜のブロックの接合部分などが不十分なため、小屋では大いに煙に悩まされた。

山の水はとても冷たく、沸くのに小一時間は費やしましたが、湧き出すと逆に熱く、釜に入れるまでは水を埋めながらの入浴です。薪は火加減ができないので、火が弱くなるまで、水を入れながらの入浴です。

薪で沸かすお湯は、家のガスのお風呂とまったく違うことが分かった。湯がとても柔らかく、湯ざめもなく、とても爽快だ。昨年の橋架けもそうだったが、この時期の山仕事は、空気が澄んでカラットしているため、汗は出ませんが、下水の穴掘りで疲れていた身体には最高のご褒美だ。いつ、熊さんが入浴にくるか、少し、不安もあったが、快晴の星空の下、窓を全開にしての露天風呂。辺りにはもちろん、人っ子一人、誰もいません。この日は月明かりもなく、夜空の星々が澄んだ空気の中、キラキラと輝いていた。入浴後、渓流で冷やしていたビールで、乾杯、最高の贅沢タイムだ。

山小屋にはユニットバスやジャグジィ付きのお風呂などは似会わない。やはり、総ヒノキのお風呂や五右衛門風呂に限る。この五右衛門風呂は、滋賀の旧家から出たもので歴史を感じるかなり年代もののお釜。今回の小屋は廃材を利用したため、また、先立つものも乏しいため、総ヒノキ作りとはいかなかったが、それでも、水に強いさわら板の香りは、リラクゼーションの効果は抜群にあるような気がしている。

「湯加減どや」
「そろそろ、いい調子です。これから入ります」
「釜の底、まだ出来ていないから、そこにある板切れを工夫して入れや」
「・・・・・」
「あっ、ちぃちぃ〜」
「大丈夫かいな、へますると本当に石川五右衛門になるぞ」
「おいど、赤くなりました」
「そっか、ほんまの猿やな」
京都山小屋の住人

(次回に続く)