第1章 動機(2004.01.20)
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子供の頃からアウトドア的な遊びは好きだし、キャンプなどへの憧れを持っていたが、かなり面倒くさがり屋のため、あまり積極的には動いていなかった。でも、永年の願いがここに来て、かなり強い憧れとなった。昨年のシーズン中は渓流釣りにのめり込んでいった。
ひょんなことから、非常に安価な物件が目にとまった。日頃から、田舎物件の見る目は養ってきたつもりと自負していたため、即断となった。その中身と云えば、「人がいなくて、川が流れていて、家からさほど遠くない場所に小屋を建てる」というコンセプトだけのことである。小屋のいいところは、何しろ手軽である点。つまり、あまりお金がかからないところである。時間もさほどかからないはずだ。小屋の大きさは8畳程度。でも、ロフトとお風呂はほしい。あまり大きすぎてはダメ。森の中にある、男の隠れ家的イメージである。部屋は小さくていいけれど、ベランダは広めに確保したい。部屋が広いと掃除も面倒だ。テラスにはバーベキューサイトを作り、食にこだわりながら、語り合うことや、満天の星空の下で過ごすのも素敵だろう。オーストラリアで見た満天の天の川に近い姿は無理かもしれないが、都会ではみられない星々が期待できる。真夜中の闇の中で一人考えるのもいいだろう。物騒な世の中、こんな体験もきっと遺伝子レベルでサバイバルの細胞も強化されるに違いない。食では、春のアマゴ、夏の鮎の炭火での塩焼きは最高だ。ビールも旨い。秋の山栗も、渋皮ごと砂糖で煮込んだら、マロンケーキや京のどんな有名な老舗の和菓子屋だって敵わない。でも、野生動物を標的にした鉄砲だけはするつもりはない。やはり、無闇に殺生はしたくない。
そして小屋の目の前で小さな畑を耕す。秋には仲間や動物も呼んで収穫祭。また、白菜を漬物にしても、ここの寒さが必ずおいしい漬物にしてくれるに違いない。ホカホカご飯がきっとたまらない。


「ほら、かなり楽しくなってきたよね」
「ダッシュ村が身近に感じられるね」
「本当のダッシュ村だね」

つまるところは、陳腐なプライベートキャンプ場を作るようなものかなぁ。週末はそこで過ごすことに決めよう。本当にそんな生活ができるのか、見当もつかないがまずはトライから始めてみよう。少し甘いかなぁ? でも、まずは動いてみよう。考えるのはそれからだ。2003年秋、こうして具体的な活動が始まった。

京都山小屋の住人