第47章 鮎素潜り漁(2006.8.27)
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鮎釣りのオーソドックスな釣り方は友釣りですが、囮を付け替える手間の面倒なところが今一つ気乗りしない。手先が不器用な者にとっては、どうにもならない。すぐに囮鮎は弱ってしまう。その点、網を渓流に張り巡らし、短い引っ掛け用の竿を片手に、潜りながら、逃げる鮎を引っ掛ける釣り方は楽しい。水温20度以下、ウェットスーツをまとい、水中メガネとシュノーケルのいでたちで、いざ清流へ。まるで童心に帰った気持ちで、無我夢中で澄んだ水の中を鮎の動きを追う楽しさはたまらない。この漁の基本は、よい場所捕りと下流から上流へ鮎を追い込むこと。けっして素潜り中は上流には入らない(水遊びはしない)ことです。プロの素潜漁の言葉が理解できた。砂や泥が舞い上がり、視界が利かなくなる。素潜り漁をしているだけで、パニックになる鮎は、上流、下流に仕掛けた網にも、自然と引っ掛かってくる。

「あの深みに群れているよ」

「上流でばたばたしたら、見えへんよ」

「ビィビィビ・・・」

「やった大きな型の鮎だね」

「スイカの香りがするいい鮎だ」

京都の貴船や祇園などの料亭で食せば、一匹、数千円はする活きた天然鮎を串に刺し、薪から炭を作り、遠火でじっくりと焼き上げる。至福の時間です。自然の中での塩焼き鮎とビール、夏の恵みに感謝です。

今年も山小屋の短い夏が終りました。秋の虫たちが鳴きだした。

京都山小屋の住人

(次回に続く)