第97章 燻炭づくりはおもしろい(2017.10.26)  
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燻炭(くんたん)は、籾殻(もみがら)をいぶして炭化させ、畑などにすき込むことで土中の通気性や保水性が向上し、好気性微生物が増えたり、根ぐされ防止に役だち、あるいは酸化土壌を中性化させる効果が期待できる牛糞や鶏糞、あるいは腐葉土などに並ぶ有機農業のための基本アイテムとか。

その作り方は、もみがら薫炭器という下部が円柱状の煙突がホームセンターで販売されており、これを使うと良いということなどがネット上でも紹介されている。
以前、竹燻製で使用したドラム缶が山に放置状態であり、これを利用しようと考えて試したが、期待通りに行かなかった。円柱状の煙突のように、熱量を確保する燃焼部位が必要であることが分った。
燃焼部は、お菓子のブリキ缶があったので、これを電動ドリルと100均で購入、使っていた錆びた園芸用ハサミで加工して作製。ブリキ缶は案外、簡単に切れた。
籾殻はコイン精米機に稲刈り時期に山積みされているものを精米の度に調達したものを使用。大きなビニール袋で4袋程度、ドラム缶容量の8割程度。完成した燻炭は、その5分の3程度。

燻炭の工程とコツは以下のような感じ。
・よく乾燥した籾殻と燃料とする小枝。
・燃料部の暖気運転とドラム缶の乾燥を兼ねて空焚きにする。
・その上で、横向きに寝かしたドラム缶の煙突が隠れる程度に籾殻を投入。
・引き続き燃料部に小枝を投入し、本格燃焼。煙突の内部の火の勢いと煙を確認。
・しばらくすると籾殻の表面が黒く焦げてくるので、残りの籾殻を投入。
・あとは、表面が黒く変化するまで待つのみ。
・表面が黒くなってきたら、すばやくバケツ一杯程度の水で消火作業と煙突の穴と籾殻投入口に蓋をし、ドラム缶が冷えるのを待って燻炭完成。

「ドラム缶がいい按配に熱くなってきたよ」
「煙突からの熱で黒くなるのも早いね」
「この籾殻の中にサツマイモを入れたら、きっと美味しい焼き芋になるよ」
「それじゃ、来年はこの燻炭でサツマイモを収穫してから試そうか」
「来年か、さすが有機農業は時間がかかるね」

ドラム缶の中に入れておいたワンカップの熱燗 、何とも言えない燻製の匂いに包まれながらの一杯がたまらない燻炭づくりでした。

京都山小屋の住人

(次回に続く)